殺人交叉点 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
十年前に起きた二重殺人は、単純な事件だったと誰もが信じていました。殺人犯となったボブを熱愛していたルユール夫人でさえ、何も疑わなかったのです。しかし、真犯人は、私なのです。時効寸前に明らかになる驚愕の真相。’72年の本改稿版でフランス・ミステリ批評家賞を受賞した表題作に、ブラックで奇妙な味わいの「連鎖反応」を併録。
内容(「BOOK」データベースより)
十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。殺人犯となったボブをあれほど愛していたユール夫人でさえ疑うことがなかったのです。しかし、真犯人は私なのです。時効寸前に明らかになる驚愕の真相。’72年の本改稿版でフランス・ミステリ批評家賞を受賞した表題作にブラックで奇妙な味わいの「連鎖反応」を併録。ミステリ・ファン必読の書。
シンプルな情熱 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「昨年の九月以降わたしは、ある男性を待つこと―彼が電話をかけてくるのを、そして家へ訪ねてくるのを待つこと以外何ひとつしなくなった」離婚後独身でパリに暮らす女性教師が、妻子ある若い東欧の外交官と不倫の関係に。彼だけのことを思い、逢えばどこでも熱く抱擁する。その情熱はロマンチシズムからはほど遠い、激しく単純で肉体的なものだった。自分自身の体験を赤裸々に語り、大反響を呼んだ、衝撃の問題作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エルノー,アニー
1940年、フランス北部ノルマンディー地方のリルボンヌ生まれ。五歳頃から十八歳までの成長期を、小さなカフェ兼食料品店を営む両親のもと、同じ地方のイヴトーという町で過ごした。ルーアン大学卒業後、結婚して二人の息子をもうけたが、やがて離婚し、現在はパリ近郊の町で独り暮らしをしている。教員資格を持ち長年高校教育に従事してきた彼女が作家としてデビューするのは1974年。以後すべて名門出版社ガリマールから上梓し、父を語った自伝的な第四作『場所』(早川書房刊)で84年度ルノードー賞を受賞。ストレートな文体で描く彼女は、現代フランス文学界で最も注目を集めている女性作家の一人である
堀 茂樹
1952年生、フランス文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
家なき娘〈上〉 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
フランス人を父に、インド人を母に持つ少女ペリーヌ。インドからやっとの思いで、フランスにたどりついたとき、すでに父は亡く、母もパリで力尽きてしまう。一人ぼっちになったペリーヌは、父の話をたよりに、母の教えを胸に、父の故郷マロクールにむかう。はたして、祖父はペリーヌをむかえいれてくれるだろうか。ペリーヌの父は、結婚が原因で勘当されていた…。「家なき子」で有名な十九世紀フランスの文学者エクトール・マロの傑作。聡明な少女が困難をのりこえ、幸せを得るまでの物語。小学上級以上向。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
二宮 フサ
1926年東京に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。17世紀フランス文学専攻。東京女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
マダム・エドワルダ―バタイユ作品集 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
これまでに出逢ったどんな娼婦とも違うマダム・エドワルダ。彼女に導かれ、陶酔と死とが絡み合った美の瞬間が繰り広げられる…。エロティシズムの極限を描く啓示的な一夜の物語。(生田耕作)
モロイ (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
気がつくと母親の家にいたモロイの意識はすでに崩壊寸前で、自分の名前も思い出せない。一方モロイの調査を命じられたモランにも同じ運命が……。ヌーヴォー・ロマンの先駆的役割を果たした記念碑的前衛小説。ノーベル文学賞受賞作家による、文学史に衝撃を与えた小説三部作の第1部。
内容(「BOOK」データベースより)
気がつくと母親と家にいたモロイは、朦朧とした意識のもと回想を始める…。ヌーヴォー・ロマンの先駆となった小説3部作の第1部。
サハラ砂漠の秘密 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
反逆罪の汚名をきせられ銃殺された兄バクストン大尉の死因に疑問をいだき、フランス政府が派遣した調査団の協力を得てアフリカ奥地へと赴く妹、ジェーンの行く手には残虐きわまる略奪者の手がのびていた。大砂漠の中に出現する科学の粋を集めた秘密都市。そして専制君主ハリ・キラーとは何者? ヴェルヌ晩年を代表する名作。南村喬之 画
O嬢の物語 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
恋人のルネによってロワッシイの館に囚われの身となった「O嬢」は、複数の男たちによって鞭打たれ、鎖に繋がれ、次々と辱めを受け弄ばれる。その背徳の日々の中で「O嬢」は、隷属し男の所有物となることへの歓びと幸福に、しだいに目覚めてゆく。エロスの極限と反社会的表現で物議をかもした異端の書を、倒錯文学の巨人・千草忠夫が畏敬の念を込めて翻訳。表題作他一編収録。
ペギー・スー(2) 蜃気楼の国へ飛ぶ (文庫)
出版社 / 著者からの内容紹介
スリルと不思議感あふれる未体験ファンタジー、文庫化第2弾!!
魔法の瞳でお化けを退治するペギーがやってきた砂漠の町。孤独に耐えられなくなった人々が、次々と不気味な蜃気楼に消えてゆくらしい。相棒・青い犬と共に、危険な蜃気楼の国へとペギー。今度の敵は巨大な悪魔…!?
内容(「BOOK」データベースより)
怪しい砂漠の町にやってきたペギー一家は、不気味な噂を耳にする。砂漠の孤独に耐えられなくなった人々が、蜃気楼の見せる幻に次々と消えてゆくらしい。そしてついにペギーの家族も犠牲に…。彼らを助け出すため、ペギーは青い犬とともに蜃気楼の国にのりこんだ。そこで彼らを待っていたのは、成長するお城に眠る、未知の巨大な悪魔だった!ペキーVSお化けたち。戦いがスケールアップする第二弾。
ラムセス再臨―光の石の伝説〈4〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
王家の谷をめぐる絢爛の大河歴史ロマン、ここに完結。感動の最終巻!
失った仲間の思い出を胸に、勇者と王妃は力を合わせ最後の戦いに挑む。ふたつの運命がひとつになった今、エジプトの歴史に新たな光が刻まれる――。感動巨編、ここに完結。
内容(「BOOK」データベースより)
偉大なる村の長を失った“真理の場”に、さらなる悲劇が襲いかかる。“真理の場”が崩壊するとき、エジプトは平安の光を失う―。今、ふたつの運命はひとつとなり、風前の灯火のごとく揺らめいていた。師の志を胸に、孤独な勇者パネブと王妃タウセルトは、闇に潜む敵を誘い出すため、力を合わせて最後の戦いに挑む。果たして、エジプトはその栄光の歴史を永久に刻みつづけることができるのか。クリスチャン・ジャックが全身全霊を打ち込んだ感動巨編、ついに完結。
なしくずしの死〈上〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
反抗と罵りと怒りを爆発させ、人生のあらゆる問いに対して〈ノン!〉を浴びせる、狂憤に満ちた「悪魔の書」。その恐るべきアナーキーな破壊的文体で、二○世紀の最も重要な衝撃作のひとつとなった。待望の文庫化。
内容(「BOOK」データベースより)
『夜の果てへの旅』の爆発的な成功で一躍有名になった作者が四年後の一九三六年に発表した本書は、その斬新さのあまり非難と攻撃によって迎えられた。今日では二十世紀の最も重要な作家の一人として評価されるセリーヌは、自伝的な少年時代を描いた本書で、さらなる文体破壊を極め良俗を侵犯しつつ、弱者を蹂躙する世界の悪に満ちた意志を糾弾する。