浴室 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
85年秋、パリの読書界で1冊の不思議な小説の評判が広まっていった。作者は時に28歳。浴室に閉じこもってしまう青年を描く50の断章の行間にこそ何ものかが…。トゥーサンの鮮烈なデビュー作。
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内容(「BOOK」データベースより)
「午後を浴室で過ごすようになった時、そこに居を据えることになろうとは…」同居人の恋人は心を萎ませ、お母さんはケーキを持って、様子をうかがいに来る。「危険を冒さなきゃ、この抽象的な暮らしの平穏を危険に晒して」とひとり呟やきつつ、浴室を出てはみるのだけれど、いずれ周囲の人々とはギクシャクぎくしゃくしてしまう。そして、また浴室へ…。
日々の泡 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
愛を語り、友情を交わし、人生の夢を追う、三組の恋人たち―純情無垢のコランと彼の繊細な恋人のクロエ。愛するシックを魅了し狂わせる思想家の殺害をもくろむ情熱の女アリーズ。料理のアーティストのニコラと彼のキュートな恋人のイジス。人生の不条理への怒りと自由奔放な幻想を結晶させた永遠の青春小説。「20世紀の恋愛小説中もっとも悲痛な小説」と評される最高傑作。
タラ・ダンカン〈3〉魔法の王杖〈上〉 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
リスベス女帝がしかけた“虚構の戦争”で、タラの仲間はつぎつぎに倒れていった。激しい怒りにかられたタラは、全力で魔術を放ち、そのせいで完全に記憶を失ってしまう。記憶を取りもどすために行ったオモワ帝国で、タラは女帝の後継者になることを受け入れ、“世継ぎ修業”を始める。図書館での殺人事件、母親セレナの恋など、物語は急展開する。
内容(「MARC」データベースより)
「タラをひとりにしない! 私、あなたのそばに残るわ!」 孤立したタラを支える仲間たち。青春の初々しい恋と友情がひびきあう! フランスで人気のファンタジーシリーズ第3弾。
モンテ・クリスト伯〈7〉 (文庫)
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今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。
何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。
復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)
失われた時を求めて〈8〉第四篇 ソドムとゴモラ〈2〉 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
アルベルチーヌの同性愛への疑惑と嫉妬。
語り手はアルベルチーヌへの愛情と嫉妬に悩みつつ、早くも倦怠を意識する。が、彼女の口からヴァントゥイユ嬢の女友達と知り合いだと聞かされ、嫉妬のあまり、母親に彼女との結婚の意志を告げる。
内容(「BOOK」データベースより)
ヴェルデュラン夫人が、連日のように晩餐会を開いている(第四篇2第2章・続)。語り手は運転手つきの自動車をやとって、アルベルチーヌとバルベック効外を散策する。一方、シャルリュスは、ヴァイオリニストのモレルに会うために、ヴェルデュラン夫妻のサロンの常連になっている(第四篇2第3章)。アルベルチーヌの同性愛への疑惑と嫉妬。彼女を隔離しなければならない。語り手は母親に、アルベルチーヌとの結婚を告げる(第四篇2第四章)。
ちいさな王子 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
気鋭のフランス文学者・野崎歓による意欲的な新訳。すでに10種を超える翻訳が試みられた作品だが、新訳ではタイトルをあえて原題に忠実に「ちいさな王子」とする。おとぎ話調、童話調を捨て、作品本来の、飾り気のない乾いた文体を採用した。作家・サン=テグジュペリの温もりある言葉が心に届き、王子との「別れ」を鮮烈に描き出すことに成功。大人に贈るたいせつな物語。本当の王子にやっと出会える。
内容(「BOOK」データベースより)
砂漠に不時着した飛行士の「ぼく」。その前に突然現れた不思議な少年。ヒツジの絵を描いてとせがまれたぼくは、ちいさな星からやってきた王子と友人になる。王子の言葉は、ずっと忘れていた、たくさんのことを思い出させてくれた。「目ではなにも見えないんだ。心でさがさなくちゃ」。
海洋奇譚集 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
乗組員が跡形もなく消えてしまった幽霊船。死者たちが生き返るとき。船体を波にのまれた船のマストの上で一カ月も生き続けた遭難者たち……。元船乗りという経歴を生かした迫真の描写。フランスを代表するノンフィクション作家が描く、海難事件の証言を元に再構成した、海が舞台の異常な事件の数々。解説・足立倫行
内容(「BOOK」データベースより)
乗組員が跡形もなく消えてしまった幽霊船。死者たちが生き返るとき。船体を波にのまれた船のマストの上で一カ月も生き続けた遭難者たち…。元船乗りという経歴を生かした迫真の描写。フランスを代表するノンフィクション作家が描く、海難事件の証言を元に再構成した、海が舞台の異常な事件の数々。
モンテ・クリスト伯〈1〉 (文庫)
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今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。
何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハードボイルド文学をも連想させる。
復讐の物語にハッピーエンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)
出版社/著者からの内容紹介
ぬれぎぬを着せられ、無実の罪で逮捕されたダンテス。流刑島の地下牢に14年間入れられた彼は、脱走後、うらぎり者たちへの復讐を誓う。
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
ロベルトは今夜 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
自宅を訪問する男を相手かまわず妻ロベルトに近づかせ、不倫の関係を結ばせて客人のもてなしに供する“歓待の掟”に魅せられた夫オクターヴ。原罪と自己超越を追求する行為の果てには何が待っているのか。一九五四年に発表され、今なおその衝撃的な内容に論議が尽きない哲学小説、待望の文庫化。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クロソウスキー,ピエール
1905‐2001年。フランスの作家、思想家、画家
若林 真
1929‐2000年。新潟県生まれ。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ペギー・スー(2) 蜃気楼の国へ飛ぶ (文庫)
出版社 / 著者からの内容紹介
スリルと不思議感あふれる未体験ファンタジー、文庫化第2弾!!
魔法の瞳でお化けを退治するペギーがやってきた砂漠の町。孤独に耐えられなくなった人々が、次々と不気味な蜃気楼に消えてゆくらしい。相棒・青い犬と共に、危険な蜃気楼の国へとペギー。今度の敵は巨大な悪魔…!?
内容(「BOOK」データベースより)
怪しい砂漠の町にやってきたペギー一家は、不気味な噂を耳にする。砂漠の孤独に耐えられなくなった人々が、蜃気楼の見せる幻に次々と消えてゆくらしい。そしてついにペギーの家族も犠牲に…。彼らを助け出すため、ペギーは青い犬とともに蜃気楼の国にのりこんだ。そこで彼らを待っていたのは、成長するお城に眠る、未知の巨大な悪魔だった!ペキーVSお化けたち。戦いがスケールアップする第二弾。